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そして永久

ID:bD3BnKt9 氏
「銀様、眠りにつかないといけないって本当なの?」
「あら、知ってたの。本当よ。
まったく、次のアリスゲームは何時になるのかしらね。
でも、貴方みたいな、いかれたミーディアムと別れられるのは嬉しいわね」
「銀様・・・ここに残」
「やぁよ。気持ち悪いわ。どうして貴方の所に残らないといけないのかしら?」
「怖くないの?眠ることが」
「ぜんぜぇん。今まで何度も、永い時間をそうやってきたのよ」
「俺、銀様に踏まれて悦ぶようなMでバカな奴だけど、
また銀様のミーディアムになれるかな」
「無理ね。何十年、何百年。もしかしたら目覚めないかもしれない。
そんな永い時を、ただの人間の貴方がどうやって生きるのかしら?」
「・・・・・想うよ」
「え・・・?」
「銀様のことを想うよ」


「バカじゃないの。バカの上を行く大バカね」
「・・・・」
「でも、そんなバカは初めてみたわ。
そんなに想いたければ死ぬまで想ってればぁ」
「・・・ふふっ、銀様らしいね。
銀様?顔赤くなっ、痛ぁ!蹴らないでっ!」
「あら、やめて欲しいのかしら?」
「いやっ是非とも、もっと蹴って欲しいね」
「へんたぁい。でもそう言われると蹴りたくなくなったわぁ」
「ちょっ銀様・・・なんでう、腕を俺の首にまわして」
「こうしてみたくなったのよ。
・・・イヤ?」
「銀様がハグしてくれるなんて・・・初めてだよ」
「黙ってなさい。もう少しだけこのままでいさせて」



「いつまででもいいよ」
「おバカさん。でも、たまにはこういうこともいいものね」

「これからもしたければ何度でもしてよ」
「だぁめ。今のが最後よ。・・・じゃあね。そろそろ行くわぁ」
「銀様・・・」
「いいこと?さっき貴方が自分で言ったこと。
[私を想い続ける事]ね。ちゃあんと想い続けなさぁい。
もし辛くなったら・・・
そうねぇ。これは一種の放置プレイだと思った方が貴方にはぴったりかしらね。
・・・楽しかったわ。す」


彼女は最後になんと言ったのか分からなかったがこれでよかったのだろう。
愛すること、好きになること。それは一種の略奪である。としばしば言われている。
確かにこれは「こりぁ究極の放置プレイですよ、銀様・・・」
銀様が消えていった鏡をみる。移るのは自分の姿。
目を赤くして涙に鼻水垂らして。


想いは届くのだろうか。
届くはずがなくても想うことに意味があるのか。

どうだっていい。思うだけ想い、死んでから考えればいい。
俺は静まりかえったこの部屋で、彼女のぬくもりを感じ、
どこかの永久へ。
想いを馳せる。