銀様生活 8 |
ID:bjaPfkJC 氏(初出ID) |
---|
「なによぉ…。いつも冴えない顔なのにやけにニコニコ笑って…気持ち悪いわぁ」 「まぁまぁまぁ。そんな事言わないで、ほら、ケーキ買ってきたよー」 「あらぁ、それならそうと早く言いなさいよ。4つも買ってきたのねぇ。じゃあ私が3つで貴方は一つね」 「そうそう、今日はどうやら俺の誕生日みたいなんだ!」 「そうなの。だからどうしたの?」 「だ、だから…今日は二つづつ、半々ってのはどうかな?」 「本当に?適当にそんなこと言ってるんじゃないのぉ?」 「いや、本当だよ銀様。神に誓って…信じてないけど」 「信じてない神様なんかに誓われたって、信じようもないわよぉ」 「…じゃあ、銀様も誕生日とか、ないの?」 「ないわね。そんなものあったって、なんにもならないわぁ」 「じゃあいつか分からないけど銀様の誕生日も祝うってことで、やっぱり俺はケーキは一個でいいよ」 「……別にいいわよ。2:2で」 「ホントに?」 「いいから早くお皿と、そうね…紅茶でもさっさと用意なさい。とりあえず食べたいわぁ」 少々食い意地の張る銀様だけども、一つ俺に分けてくれたあたり多少は祝ってくれてるのかな? なんて思ってたら、「早く用意なさいって言ってるのよ!」と足を蹴られたけれども、 いつもよりも大分優しめの蹴りに感じられた。 いいね。誕生日は。多少なりとも特別に扱われるしね! --- 次のページへ |